| スポンサーサイト |
![]() |
![]() |
健康管理
症状から見る犬の病気
(6)その他の異変
| 腹部の膨張 | しこり | 食後に苦しむ | 歩くのを嫌がる | おしりを 地面にこすったり 舐めたりする |
大量の水を飲む | 草を食べる |
腹部の膨張
考えられる原因:腹水、肥満、便秘、妊娠、寄生虫病、子宮蓄膿症、胃捻転、膀胱膨満、腹部の腫瘍
体全体は太っていないのに腹部だけが大きく膨らんでいる場合
おなかの中に液体が溜まっている恐れがあります。
この腹水が増えると、胸部が圧迫くされて呼吸が荒く、速くなります。
呼吸困難を起こすようになると危険です。
すぐに病院で腹水を取り除きましょう。
腹水は、心臓、肝臓、腎臓の疾患やフィラリア症などが原因で起こります。
原因となっている病気を突き止め、その治療を進めながら腹水の治療も行っていきます。
治療中は食事の管理が大事です。
腹水で胃が圧迫されてフードを食べづらい上に、病気によって食事制限があるからです。
オス犬と接触する機会があるメス犬の場合は、妊娠の可能性も考慮しましょう。
また、子宮にウミや粘液が溜まる子宮蓄膿症でおなかが張っていることがあります。
しこり
考えられる原因:乳腺腫瘍、皮膚腫瘍、リンパ腫、骨肉腫
体のさまざまな場所にできるしこりは、がんや腫瘍の症状であることが少なくありません。
発症した場合に、一刻も早く気付けるように、日頃からスキンシップをたっぷりとって、体に異変がないか確認しましょう。
歩き方がおかしくなったり、急にやせてきたり、フードを残すようになったら要注意です。
全身をくまなく調べましょう。
乳腺にコリコリとしたしこりが見られる乳腺腫瘍は、犬が発症しやすい病気の一つで、特に中年以上のメス犬によく見られます。
手術で腫瘍を乳腺ごと切除して治療しますが、悪性腫瘍の場合や肺などに転移が進んでいる場合は命に関わります。
皮膚腫瘍は、出来る場所も大きさもさまざまです。
乳頭腫のような良性のイボもありますが、
扁平上皮がんや肥満細胞腫といった悪性の腫瘍は、他の臓器に転移すると非常に危険です。
リンパ節が左右均等に腫れてくる場合は、リンパ腫です。
効果的な化学療法があり、予後もいい病気ですが、放っておくと死に至ります。
足が腫れ上がって歩きづらそうにしている時は、骨肉腫を疑いましょう。
骨肉腫は骨にできる悪性腫瘍で大型犬によく見られます。
いずれの場合も、早期発見をし、病院へ連れて行くことが大切です。
食後に苦しむ
考えられる原因:胃捻転、胃捻転症候群
食後、急におなかが膨れてきて苦しむ場合
胃捻転の疑いがあります。
胃捻転とは、胃がねじれて内部に気体や液体が溜まる病気で、胃の許容範囲を超える大量のフードや食後の急な運動によって引き起こされると考えられています。
発症するとおなかが膨らむ以外に、呼吸困難になる、吐こうとするのに吐けない、よだれを垂らすといった症状が見られます。
放っておくとしたが紫色に変色し、目の粘膜が白くなり、数時間のうちに死亡します。
すぐに病院に連れて行きましょう。
この病気は、胸が大きくて深い大型犬によく見られます。
小型犬は胃が動き回るだけのスペースがないので滅多に発症しませんが、胸が深い犬種に限っては発症の可能性があります。
大量のフードを一気に食べる習慣があれば、やめさせましょう。
歩くのを嫌がる
考えられる原因:四肢の病気、肺や気管支の病気、心臓疾患(フィラリア症、僧坊鞭閉鎖不全症など)
ケガがないのに歩くのを嫌がったり、運動を嫌がったりする場合
心臓に異常がある可能性があります。
先天性の心臓疾患がある子犬は、普段から呼吸がおかしく、少し動いただけで疲れてしまいます。
この場合、早急に治療しないと命に関わります。
後天性の心臓病には、フィラリア症や僧坊鞭閉鎖不全症などがあります。
フィラリア症は死に至ることもある大変危険な病気ですが、薬で予防できます。
僧坊鞭閉鎖不全症は心臓の左心房と左心室の間にある弁の異常によって血液が逆流してしまう病気で、犬の心臓病の中で最もよく起こる病気です。
年を取るほど発症の可能性が高くなりますが、症状の進行が遅いため、なかなか飼い主が気付かないこともあります。
犬が散歩や運動を嫌がるようなそぶりを見せたら、早めに病院で検査しましょう。
おしりを地面にこすったり、舐めたりする
考えられる原因:肛門周囲線腫、肛門嚢炎
犬が自分の肛門の周りを舐めたり、シッポを追いかける
排便の際に痛そうにする
おしりをこすって歩くなど、おしりを気にしている時
肛門周辺のトラブルがあると考えられます。
肛門の周りにしこりができているのが、肛門周囲線種です。
そのしこりが破れて出血していたり、雑菌が入って化膿していると、おしりが汚れてくさいニオイを放ちます。去勢をしていないオス犬によく発症します。
また、肛門嚢が炎症を起こして、中の分泌地益が排泄されずに溜まってしまうことがあります。
炎症の初期であれば、肛門嚢を絞って、中に溜まった分泌液を出すことで改善することが多いですが、化膿がひどければ手術で切開する必要が出てきます。
分泌液が溜まりやすい犬は、定期的に絞り出すことで、肛門嚢炎を予防できます。
子犬のうちに肛門嚢絞りを習慣付けましょう。
大量の水を飲む
考えられる原因:糖尿病、子宮蓄膿症、腎不全、クッシング症候群、腎臓病
犬は味の濃いものを食べた後や暑い時、熱がある時にいつもよりたくさんの水を飲むことがあります。
しかし、これらのケースに当てはまらないのに水ばかり飲んでいる時は、注意してください。
食事の内容はいつも通りなのに、水を大量に飲んで大量の尿をする場合
クッシング症候群や糖尿病といったホルモン分泌異常が原因で起きる病気が考えられます。
これらの病気は、病院での治療のほかに、生活改善が必要となります。
食欲がない場合
腎臓病や子宮蓄膿症の可能性があります。
いずれも治療が困難なだけでなく、長期に渡ることが多いので、症状を見つけたら早めに病院に連れて行きましょう。
草を食べる
考えられる原因:胃腸炎、毛玉病、ビタミン不足
散歩中に草を食べる犬がいます。
その理由は、胃腸が荒れている時や消化不良を起こしている時に胃腸の働きを促すためとも、草に含まれる葉酸というビタミンを摂取するためとも言われています。
これは犬の正常な行動であり、時々食べる程度であれば心配ありません。
また、食べたものを吐き出したい時に、胃を刺激するために草を食べることもあります。
あまりに頻繁に草を食べたり、吐いたりするようなら、胃腸炎を起こしていると考えられます。
この場合、食べすぎや油分の摂り過ぎなど、フードの量や内容に問題がある可能性が高いです。
薬で胃腸炎を抑えると同時に、食事を見直しましょう。
あまりにひどい時は、病院で検査をしましょう。
また、口から入った抜け毛が排泄されずに胃の中に溜まってしまう毛玉病を起こしていることもあります。
野菜など繊維質の多い食事を与えることで、排泄を促しましょう。
外に生えている草は、除草剤や殺虫剤がかかっていることがあります。
家で市販のペット用の草を常に食べられるように用意しておけば、散歩中に食べる必要がないので安全です。



