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 症状から見る犬の病気

(2)便・尿がおかしい

下痢 血便 便が出ない 便に虫が混じっている 尿の異常

 

下痢

 

考えられる原因:ウイルス性腸炎、大腸カタル、十二指腸炎、出血性腸炎、寄生虫、中毒、食べすぎ、ストレス

一口に下痢といっても、その種類はさまざまで、それぞれ原因も異なります。

回数、頻度、便の状態をよくチェックし、
また嘔吐や発熱など他の症状が出ていないか確認してください。

下痢は体力を消耗するので、すばやい対応が必要です。

食べ過ぎや油分の過剰摂取による下痢や、食べ慣れないものを食べた時の下痢

1~2回で収まるのでそれほど心配はありません。

元気になるまで消化の良いフードを与えましょう。

 

元気で食欲もあるのに何度も下痢をする時

寄生虫がいる可能性があります。寄生虫の有無は検便でわかります。

すぐに病院へ行って、調べてもらい、寄生虫がいるようなら虫下しを行いましょう。

血液や粘液が混じっていて、吐き気がともなう場合

パルボウイルス感染症やコロナウイルス感染症の疑いがあり、大変危険です。

これらのウイルス性腸炎はワクチン注射によって予防できますので、必ず摂取しましょう。

 

タール状になった便が出ている場合

大腸カタル、十二指腸潰瘍、胃潰瘍が考えられます。すぐに治療を受けてください。

 

血便

 

考えられる原因:ウイルス性腸炎、中毒、出血性腸炎、細菌性腸炎、大腸カタル、寄生虫、肛門周辺の炎症

便の硬さ、ニオイ、色、血の混じり具合によって原因は異なります。

 

正常の硬さで表面に血がついている時

肛門周りが炎症を起こしていると考えられます。

 

粘液が混じった下痢の場合

ウイルス性腸炎の可能性があります。

すぐに便を病院へ持って行き、体のどの部分が出血しているのかを突き止めましょう。

 

便が出ない

 

考えられる理由:腸閉塞、ヘルニア、前立腸炎、前立腺肥大、神経的な問題

便が出ない原因もさまざまです。

 

他に症状が見られず、ただ便が出にくい場合

繊維質や水分が足りていないなど食事に問題があると考えられます。
このような便秘は薬や浣腸によって解決できます。

吐き気をともなう時

腸閉塞の疑いがあります。
異物が腸に詰まっているか、あるいは腸自体にトラブルがある場合は、手術が必要となります。

 

ヘルニアの場合

手術が必要です。病院へ連れて行きましょう。

 

オス犬で前立腺肥大によって便が通りにくくなっている場合

抗生剤や消炎剤で治療します。

便秘は、腸の働きが低下している高齢犬に多く見られます。消化の良いフードをあげましょう。

また、足や腰の衰えによって排便が難しくなっている場合もあるので、排便時には姿勢をよく観察して、苦しそうなら体を支えてあげましょう。

 

便に虫が混じっている

 

考えられる原因:犬回虫、犬小回虫、犬鞭虫、瓜実条虫、マンソン裂頭条虫

便に虫が混じっているのは、腸内に虫がいる証拠に他なりません。

犬がおしりを地面にこすりつけたり、しきりに舐めたりする場合は、肛門の周りや便を良く観察してください。

肛門付近に白い瓜の種のような虫が見られる。・・・・・・瓜実条虫症
便の中にきしめん状の虫がみられる・・・・・マンソン裂頭条虫症

しかし、他の多くの虫は肉眼では見えません。
また、顕微鏡で確認できたとしても、便の中に排泄されるのは腸の中のほんの一部でしかありません。

虫は、犬の腸内に炎症を引き起こし、さまざまな病気を悪化させるので、定期的に検便を行い、見つかった場合はすぐに虫下しを行いましょう。
瓜実条虫はノミが媒介するので、ノミ駆除も同時に行う必要があります。

 

尿の異常

 

考えられる原因:尿路結石、前立腺肥大、前立腺炎、膀胱炎、腎炎、膀胱・腎臓の腫瘍、循環器の疾患

便と同様、尿も健康のバロメーターです。

異常があればすぐに気づけるように、日頃から色、量、ニオイ、回数を把握しておきましょう。容器に採取するコツも身につけておけば、いざというときあわてずにすみます。

排尿をする姿勢をしても出ない時や、いつもより量が少ない時
結石や腫瘍が原因の尿路閉塞の疑いがあります。下腹部をさわると膀胱がパンパンに膨れ上がっているはずです。
結石は大きくなっていると手術が必要ですが、初期の段階なら内科治療や食事療法で治すことが可能です。

色やニオイに異常が見られる時
膀胱や腎臓の炎症や腫瘍が考えられます。
軽度の炎症は薬で治療できますが、腫瘍ができている場合は手術や放射線治療を行うこともあります。

メス犬の場合は、子宮蓄膿症、子宮内膜炎などが原因で血が混じった尿をすることがあります。
また、ネギ中毒の場合も尿が赤茶色になるので、突然この症状が出た場合は、食べたものを確認しましょう。

尿がまったく出ない時は大変危険です。出ないまま放っておくと尿毒症で死亡する恐れがあるので、すぐに病院へ行きましょう。

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