猫の食事 与えていいものと悪いもの【まめのペットセラピー】

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 4.猫の食事

元来、肉食獣である猫は、雑食性の犬や人間とは消化機能が大きく異なり、
必要とする栄養バランスも違います。
たとえば、体重1kgあたりの1日に必要なタンパク質の量は、人間の5~6倍といわれています。
その一方で、ビタミンCを体内で合成できる猫は、野菜や果物を食べる必要はありません。
それでは、猫の健康を維持するための食事について紹介しましょう。

 

食事の量と必要な栄養

猫の成長には、幼児期の食事が大きく影響します。
成猫が1日に必要なエネルギーは体重1kgあたり80キロカロリーといわれていますが、
生後2~3ヶ月の赤ちゃんは、なんとその3倍以上のカロリーを必要とします。
幼児期に十分な栄養を摂っていないと、骨、筋肉、内臓などがきちんと形成されず、
病気に対する免疫力が低くなってしまいます。

1日に必要なエネルギーと食事の回数(体重1kgあたり)

 

成長時期 1日に必要なエネルギー(体重1kgあたり) 食事の回数
2~3ヶ月 250キロカロリー 4回
5~6ヶ月 130キロカロリー 3回
7~8ヶ月 100キロカロリー 3回
成年期 80キロカロリー 1~2回
高齢期 60キロカロリー 1~4回
妊娠期 120キロカロリー 4回
授乳期 250キロカロリー 4回

上記のカロリーはあくまで目安です。運動量に合わせて調節しましょう。

 

猫が必要とする栄養素


必要な栄養素 解説
タンパク質 猫が最も必要とする栄養素で、筋肉、血液、内臓、皮膚、被毛などを構成します。
タンパク質は何種類ものアミノ酸が連結して出来ていますが、猫に必要なアミノ酸の組み合わせでできたタンパク質を摂取する事が大切です。
タウリンというアミノ酸は、視力や心臓の健康維持のために不可欠です。
タウリンは魚やレバーに多く含まれています。
脂質 猫のエネルギー源になるほか、食べ物にうまみを与える効果があります。
また、脂溶性ビタミンの吸収を助け、必須脂肪酸を供給します。
必須脂肪酸とは、体内で他の脂肪酸から合成できないために摂取する必要がある脂肪酸で、免疫機能をサポートします。
欠乏すると皮膚や腎臓に不調が出てきます。
ミネラル カルシウム1に対し、リン0.8の割合で摂取するのが理想です。
リンが多すぎるとカルシウムが失われてしまうので、注意しましょう。
小動物を骨ごと食べる猫は、カルシウム不足にはなりませんが、
市販の肉を与える時は、カルシウムを補充する必要があります。
ビタミン タンパク質や脂肪の代謝を促します。
中でも重要なのがビタミンAビタミンB1で、これらはレバーに豊富に含まれています。
他にビタミンB2、B6、Eも必要です。
ビタミンCとKは体内で合成するので食事で取り入れる必要はありません。
ビタミンの過剰摂取も欠乏も体に悪影響を与えます。

 

フードの選び方

猫は犬や人間とは必要な栄養バランスが大きく異なるので、飼い主が食事を手作りするのは大変です。
さまざまな成長段階、健康状態、嗜好に合わせたフードが市販されているので、
個々の猫にふさわしいものを選んで与えましょう。

【成長期の食事】

生後3週まで

母猫のお乳を飲ませるのがベストですが、母乳がない場合は、子猫用のミルクを与えます。
ミルクは人肌に温め、子猫用の哺乳瓶を使います。
牛乳は猫によって下痢をすることもあるので避けたほうが良いでしょう。

生後3週~2ヶ月

最初のうちはミルク子猫用の離乳食を混ぜて与え、離乳食に切り替えていきましょう。
子猫用のキャットフードをミルクや水でふやかしたものでもかまいません。

2ヶ月~6ヶ月

子猫用のキャットフードをそのままで与えます。
いつでも新鮮な水が飲めるようにしてください。

【成猫の食事】

キャットフードには
ドライタイプ、ソフトモイストタイプ(半生)、缶詰入りのモイストタイプ
の3タイプがあります。

ドライフードが最も栄養バランスに優れ、種類も豊富で、保存性も高いのでおすすめです。
また、歯にくっつかないので歯肉炎の予防にもなります。

なお、ドライフードだけでは水分が足りないので、必ず新鮮な水を多めに用意してください。

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いつも同じ銘柄のフードを与えていると栄養が偏ってしまう可能性があります。
数種類を交互に与えるか、時々缶詰や肉、魚などの生鮮食材を与えると猫も喜びます。

【高齢期の食事】

8歳ごろからシニア用のフードに切り替えましょう。

年齢を重ねると代謝が落ち、運動量も少なくなるので必要なカロリーも減っていきます。
歯が弱っている猫には、ドライフードをふやかすか、モイストタイプのフードを与えると良いでしょう。

【ダイエット用の食事】

太ってしまった猫を元に戻すには、食事管理が必要です。
1日あたりの摂取カロリーを体重1kgあたり50キロカロリー程度まで落としましょう。

ただし、急激な減量は危険です。
5~7週間で目標の15~20%減量、10~13週間で30~50%減量というふうに徐々に減らしていきます。
ダイエット用フードの利用もおすすめです。

 

猫に食べさせてはいけない食材

 

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かつては、猫に人間の食事の残り物を与えることが多かったようですが、
人間の食べ物の中には、猫の体には害になるものがいくつもあります。

食材 解説
ネギ類 ネギに含まれるアリルプロピルジスルフィドという成分が猫の赤血球を溶かし、貧血を引き起こします
最悪の場合、死に至ることもあるので絶対に与えないようにしてください。
このアリルプロピルジスルフィドは加熱しても壊れないので、煮汁なども危険です。
鶏や大きな魚の骨 猫は基本的に食べ物をあまり噛まずに飲み込むので、骨が消化器官を傷つける恐れがあります
特に鶏の骨は尖っているので危険です。
イカ、タコ 消化が悪く、食べ過ぎると下痢、嘔吐などを引き起こすことがあります。
特にスルメは胃の中でふやけると10倍に膨らみ、胃拡張を起こす恐れがあります。
アワビ、サザエ、鳥貝などの貝類 激しい皮膚炎を起こします。
特に皮膚の薄い耳は欠けてしまう事もあります。
牛乳 猫には乳糖を消化する酵素が少ないので下痢をすることがあります。
塩分の多いもの 汗腺が発達していない猫は、
ほとんど汗をかかないので塩分はさほど必要ではありません。
ハムやソーセージなどの加工品も塩分が多すぎて、心臓や肝臓に負担をかけます。
香辛料、わさびなど 刺激が強いものは、臭覚を麻痺させるほか、胃腸にも良くありません。
甘いもの 過度の摂取は。虫歯のもととなるだけでなく、糖尿病の原因にもなります。
生の豚肉 トキソプラズマ症の感染源であるトキソプラズマという原虫の卵のようなものが含まれていることがあります。
トキソプラズマ症は、感染猫の便に触れることで人にも感染し、
特に妊婦さんが感染すると胎児に影響が及んで危険です。
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